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ひとつのテストベンチですべてを管理: シーメンスのバーチャル車両エネルギー管理施設見学にご参加ください

執筆者 Christina Kothlow

このブログを読み始める前に、これまで車を運転したさまざまな環境について考えてみてください。私は自分の車を購入して今年で5年目になりますが、これまで砂漠や雪山、渋滞の高速道路など、さまざまな環境で車を運転してきました。 

どの環境においても間違いなく、環境が車全体へのエネルギー分布に影響しています。しかし、私の車を担当したエンジニアが、すべての過酷な条件と、それぞれの条件が車両のエネルギー管理に与える影響をテストすることは、不可能だと思われるかもしれません。

でも実は、不可能ではないのです。

ひとつのVEMベンチですべてを管理

フランスのリヨンにあるSimcenterエンジニアリング・サービスの車両エネルギー管理施設には、スピンドル・ドライブ・シャーシ・ダイナモが収容された空調制御室があります。このテストベンチは、ひとつの施設の中で、最も少ない労力で車両を最も過酷な状況下で走行させることを目的としています。つまり、たったひとつのテストベンチですべてが管理されています。

このベンチにより、個別のコンポーネントごとにではなく、車両全体を対象に車両のエネルギー管理 (VEM) の解析を実施し、より正確な結果を得ることできます。またこのベンチは、最高精度でVEMの挙動を把握するため、テストとシミュレーションを組み合わせて実施しています。 

当社の車両エネルギー管理施設でドライビング・ロボットを観察するエンジニア

このベンチにより、テストケースの巨大なパネルの上で車両を走行させることができます。ドライビング・ロボットは、WLTPやEPAの規制など標準化された走行サイクルを再現します。

さらにこのベンチは、EVスーパーチャージャーが導入され、アップグレードされたばかりです。新たに導入されたスーパーチャージャーにより、高速充電を使い、最も過酷な状況でVEMの解析を実施できるようになりました。

SimcenterのVEM施設には、このテストベンチとドライビング・ロボットがあるだけではなく、他にも各種設備が備えられており、専門家で構成される専門チームが、VEMに関する取り組みの全ての段階において、企業を支援しています。

弊社の車両エネルギー管理施設のバーチャル見学では、次の設備をご覧いただけます。

  • VEMテストセル: スピンドル・ドライブ・シャーシ・ダイナモが収容された当社の空調制御室。この空間により、エンジニアは車両全体を対象にVEMを観察でき、これまでよりはるかに正確な結果を得ることができます。
  • 計器設計オフィス: エンジニアがカスタム仕様のパーツやセンサを設計し、最適化されたVEM計器を制作する場所。
  • トランスデューサ・オフィス: 計装段階に入る前にエンジニアがセンサを調整、点検、準備する場所
  • 計装ラボ: 車両の重要な部分に技師がセンサを取り付ける場所
  • シミュレーション・ルーム: 当社のソフトウェア専門家が社内のリグから未加工のテストデータを取得し、後処理を行い、結果を確認し、モデルを開発して、そのモデルを顧客に転送する場所
  • プロジェクト管理: 全員の経験を合わせると数十年もの経験を持つ当社の専門家が、各顧客のプロジェクトを監督し、プロジェクトの成功を徹底している場所
施設のバーチャル見学の一部をご紹介します

当社の車両エネルギー管理施設に関するブログシリーズで詳細をご確認ください。