ポッドキャスト

自動運転車の検証と妥当性確認

執筆者 Conor Peick

自動車業界は、先進運転支援システム (ADAS) の改良を続けています。より高い品質と新しい強力な機能を導入し、最終的にはより高度な自動化へつなげることを目指しています。もはや、自動車は車輪の付いたコンピューターになりつつあります。絶えず状況が変化する慌ただしい道路環境で乗員の安全を保証するには、強力なチップと人工知能 (AI) が必要になります。

より高度な自動化を追求する中で、自動車メーカーは、自社の車両が市場で販売しても安全であることを保証する責任があります。つまり、毎日、繰り返し、安全かつ確実に路上を走行できる車両でなければなりません。ただし、AV技術は新たな技術であるため、自動車メーカーは、あらゆる運転シナリオにおける安全性と信頼性を実証しなければ、車両に対する消費者の信頼を築くことはできません。しかし、どうすればいいのでしょうか。どの時点をもって、自動運転システムが市場で販売しても安全だと言えるのでしょうか。自動車メーカーはどうすれば、ドライバーがハンドルから手を放し、技術を完全に信頼しても大丈夫と言えるほど自動運転システムが安全だと確信できるでしょうか。

ポッドキャスト「Future Car (未来の車)」の新しいエピソードでは、こうした疑問に答えていきます。この新しいエピソードでは、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアのNand Kochhar (自動車/輸送業界担当バイス・プレジデント) とGwen van Vugt (自動運転車担当シニア・ディレクター) に、自動運転車システムのテストと検証について、また、これまでになく複雑な車両システムを検証・妥当性確認する難しさに各企業がどのように対応しているかについて話を聞きます。このエピソードは以下のプレーヤーでお聞きいただけます。

Nand Kochhar (シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア、自動車/輸送業界担当バイス・プレジデント)

Nand Kochhar (シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア、自動車/輸送業界担当バイス・プレジデント)

Nand Kochharは、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアにて自動車/輸送業界担当のバイス・プレジデントを務めています。2020年にシーメンスに入社する以前は、30年近くにわたりフォード自動車に勤務していました。フォード自動車での最後の役職はグローバル安全システム主席エンジニアでした。主席エンジニア時代には、フォードとリンカーンの車両安全性能をグローバルで統括していました。そのほか、技術エグゼクティブ、CAE、フォード技術諮問委員会のメンバーも務めました。フォードでは主にエンジニアリングを牽引する重要な役割を果たし、製品開発、製造、デジタライゼーション、シミュレーション技術の開発・実装など、多岐にわたる領域の経験があります。

SAE Internationalでも活躍しており、エグゼクティブ規格委員会の委員長、モビリティ、自動運転車開発、電動化、接続性の規格に焦点を当てた業界横断的なグループのリーダーを務めています。また、2015年から2016年にかけてSAEの自動車評議会の議長を務め、その後、2017年に技術基準委員会 (TSB) の副議長、2018年と2019年にはTSB議長に任命されました。

ミズーリ科学技術大学 (ミズーリS&T) でエンジニアリング・メカニクスの修士号を取得しました。2005年にはミズーリS&Tの機械および航空宇宙エンジニア・アカデミーの会員に選出されました。妻と2人の子供たちと一緒にミシガン州ノースビルに住んでいます。

Gwen van Vugt (シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア、自動運転車担当シニア・ディレクター)

Gwen van Vugt (シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェア、自動運転車担当シニア・ディレクター)

機械工学、制御工学、総合管理学の学位を持つGwenは、技術と実業の両方を学んだ経験を生かして、技術と商業の世界をつなぎ合わせるのが大好きです。25年以上のキャリアの中で、新しい技術に対する飽くなき好奇心とビジネスチャンスへの絶え間ない探求心を持ち続けてきました。

Conor Peick (ソートリーダーシップ・ライター)

Conor Peick (ソートリーダーシップ・ライター)

Conorは、シーメンスデジタルインダストリーズソフトウェアの自動車および輸送業界のトピックを扱うライターです。ワイヤー・ハーネスの設計と製造から組み込みソフトウェア開発、全体的な業界動向に至るまで、自動車のトピックに関するブログ、記事、ホワイトペーパーなど、多くの執筆作業を手掛けてきました。